雨に関する絵本は色々あるけど、猫が主人公の絵本は珍しい?
猫好きさんにおすすめの一冊だよ
梅雨の季節の読み聞かせ
カエルやカタツムリもいいけれど、たまには猫もどう?
一風変わった雨の絵本なら高学年にもウケるかも
読み聞かせおすすめ学年
この絵本、設定は昔のようです。「むかーし、むかしー」とは始まりませんが、『日本昔ばなし』をイメージしていただけるとわかりやすいかもしれません。テレビのようなあんなに素敵な語り口調で読んであげられたら、この本はもっと生き生きするのだろうなあと思います。
わかりやすい展開ではあるのですが、1年生の反応が今一歩よくなかったのに対し、2年生ではページを開く度に声が挙がって興味津々で聞いてくれているのを感じました。知識として知っているとより楽しめる部分がある本なので、1年生ではこの本の魅力が伝えきれなかったのかと思います。他に読む本を単純で明快な本を持ってきたらバランスがいいかもしれませんね。
物事への知識理解が上がる5・6年生では興味を持って聞いてくれるとは思うのですが、逆に若干の物足りなさを感じるかもしれません。1年生同様、他に読む本とのバランスを考えれば十分楽しめると思います。
【猫と言えば】
この本の主人公の猫、働きもせずゴロゴロしているのですが、猫って寝ているイメージが強いですよね。「ゴロゴロ」と言う言葉がピッタリというか。
まさしく、我が家の猫もよく寝る猫たちで、同じ場所にずっといるわけではないけれど、あっちでゴロゴロこっちでゴロゴロしています。
お腹が空くと催促し、かまってほしいと上目遣いで見つめてくるのですが、基本的には「ほっといて」な態度に胸打たれます。
そんなゴロゴロしている猫が働く姿、想像できますか?少なくとも、うちの猫たちはたとえ人間の姿を手に入れようと、絶対に働かないと思います。
しかしこの本の主人公、猫なりに働くんですねー。猫なりにというのがまた猫好きには堪らないポイントです。
さて、その働き方とは?興味のある方はぜひ読んでみてくださいね。
【猫と雨】
猫が顔を洗うと雨が降るって猫好きさんの間では当たり前ですか?
それをこの絵本読むまで知らなかった私は、猫好きと言うには未熟すぎるでしょうか・・・
この言い伝え、本当に古くから言い伝えられてきたそうで、最近では科学的な検証もされています。
ただ、私が思うに猫っていつもぺろぺろしているイメージ。猫好きの皆さんからお叱りを受けそうですが、私なりにうちの猫たちがぺろぺろしているのはいつなのか改めて考えてみました。
ご飯食べた後は大概ゴシゴシ顔洗ってますね。水飲んだ後もやってます。他には、昼寝の前後?もやってるような。と考えると、猫は四六時中ぺろぺろゴシゴシやってないことに気づきました。これまでの人生、猫好きと声高らかに叫んでいたけれど、こんなことも把握せずに猫派だと胸を張っていて申し訳ありませんでした。。。
猫が顔を洗うのは、毛繕い、いわゆるグルーミング。
以上3つからは雨が降ることとはつながらないように思うけれど、大事なのはただのグルーミングでなくて顔を洗うということ。
つまりポイントは髭にあり。
ヒゲの役割は、センサー。バランスを取ったり、狭い隙間の幅を確認したり。その大事なセンサーは、雨になると湿気を含んでハリを失ってしまうんでとか。そのため猫は一生懸命にぺろぺろゴシゴシしてセンサーのお手入れをせっせとしているんですって。
そんな猫と雨の関係がこれでもかと出てくるこの本
『あめふりうります』注目ポイント
小さい頃大好きだった日本昔ばなし。優しいおばあさん、おじいさんの声が聞こえてくるようなそんな語り口調。それがなんとも心地いい本です。日本昔ばなしの語り部になったつもりで読むといいのかもしれませんね。
それから、この絵本で一番印象に残ったのが絵のダイナミックさです。筆で書いたような力強いタッチが、登場人物たちを生き生きと表現しています。見開きいっぱいに描かれているので、後ろの方の席の子も見いやすいんじゃないかなと思います。
図書館で初めて見つけて手に取った本だったのですが、猫の絵が描かれているとつい手にとってしまうのが猫好きの性というもの。
主人公の猫がいろんな猫の姿をこれでもかと見せてくれますよ。
まとめ
読み聞かせにもおすすめ、猫好きさんにももちろんおすすめの一冊を紹介しました。
雨ふりを売るってどういうこと?から始まり、やっぱり猫ねとクスッとしたくなる最後までぜひ読んでみていただきたいです。
私はたまたま図書館で出会ったのですが、繰り返し読みたい今では手元におきたい一冊となりました。
ほこ猫
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